最強の面接対策は徹底した自己分析

「深掘り質問」攻略法

皆さんは、面接で「深掘り質問」をされたことはありますか?

「深掘り質問」とは、面接で質問に答える求職者に対して、面接官が「なぜその行動をとったのですか?」、「その時どう思ったのですか?」と、話を深く掘り下げるような質問の仕方のこと。

このような面接では、面接官はあなたの回答に納得するまで質問を繰り返します。

面接の質問に答えるときは「私は、この理由でこの行動をとりました」「○○の為に努力しました」というように、自分の今までの行動や思考などの目的や理由を明確に答え、面接官を納得させなければなりません。

こんな質問攻めの面接に、誰しも一度は困ってしまったことがあるのではないでしょうか?

今回は、そんな面接での「深掘り質問」への対策方法をご紹介します。

「深掘り質問」への対策方法

まず、「深堀り質問」に勝ち抜くには、入念な「自己分析」が必要です。

ただ自分を歴史を並べるだけでなく、自分の今までの生き方・考え方を整理して『自分はどういう人なのか?どういう価値観を持っているのか?』を見つけることを目的に置きましょう。

では、具体的にどうすればいいのでしょうか。

質問対策の方法はシンプルです。まず、紙とペンを用意しましょう。

次に、面接でよく聞かれる質問の例を挙げてみて、一つ一つ質問の回答を自分で書いてみる。

そしてその回答一つ一つに対して、

「なぜそうなの?」

「その時何をしたの?」

「なんのためにそうしたの?」

…とストイックに「なぜ」「何を」「どうやって」「いつ」…などの深堀りの質問を繰り返していきましょう。

それが同時に自己分析にも繋がり、新しい自分を知る機会にもなるのです。

このとき、初めは自分一人の力で考えてみるようにしましょう。

初めから他人を頼ってしまうと、自分の考えの根本にあるものが分からなくなってしまいやすいため、一人だけの自問自答の時間を必ず作ると効果的です。

テーマと例

面接で質問されやすいテーマを1つ決め、「それはなぜ?」という質問を中心に繰り返し、簡単なありのままの回答を意識して書き出してみてください。

深堀りテーマ① 長所

自分の長所はどこか? → 努力家なところ。

なぜそう言えるのか? → 大学の受験勉強に打ち込んだ経験があるから。

なぜ受験勉強に打ち込めたのか? → 良い大学に入るために徹夜してまで受験勉強した。

なぜそこまで良い大学に入りたかったのか? → 将来大手で安定した会社に就職するため。

なぜ大手の会社に就職したかったのか? → 安定した収入を手に入れて自分の両親を安心させ、支えたかったから。……

この深堀りでは、自分の今までの努力の根源には「家族を安心させたい」という思いがあったという事が分かります。家族や周りの人のために努力できる、貢献心や思いやりの強い人間であることも示されます。
「その軸は本当に面接で伝えたいことなのか」を一度考えてみてもよいでしょう。

深堀りテーマ② 学生時代努力したこと

学生時代頑張ったことは? → スポーツ(サッカー)を10年続けたこと

何のためにサッカーに取り組んだのか? → 勝ち負けの結果がはっきり見えるスポーツで自分の成長を感じたかったから。

どうして途中で辞めなかったのか? → 諦めることが嫌いで、とにかく目の前のことに一生懸命に励むことが好きだったから。

なぜ、いつから負けず嫌いになったのか? → 中学時代、全国をかけた試合に負けた時、とても悔しかったから。

その時学んだ事は何か? → スポーツに限らずとも、相手にも自分にも負けない強い精神力が大事だということ。……

この深堀りでは、 「過去の失敗から何かを学ぶことができる力」があることが分かります。当たり前のように続けていたサッカーも、一度深掘りしてみると意外な理由があったりします。自分が知らなかった力を知る機会にもなりますし、面接で話すことが出来れば話のボリュームや説得力も出るでしょう。

ポイント

たとえば普段の友達との会話の中でも、1往復の受け答えだけで終わるパターンはそれほどありませんよね。

ましてや就活の際に会話をする面接官はあなたについて知るために質問をするわけですから、1回の受け答えだけで納得してくれるはずはないのです。

そのため、面接では数回(最低でも2回)の深堀りに論理的に答えられれば、ほとんどの面接官は納得して次の質問に移ってくれます。

最低2回と言いましたが、面接時間の長さや、企業の人気度合い、何回目の面接かなどによって深掘りの回数はある程度予測できます。

大事な面接で自分について最大限知ってもらうためにも、一つ一つの質問について自分の限界まで細分化しましょう。

まとめ

今回は面接での「深掘り」質問への対策方法をご紹介しました。面接の対策で効果的なのは、自分自身に「なぜ?」を深掘りすることです。

自分自身でも知らなかった新たな自分を見つけ、面接でのアピールポイントをどんどん増やしましょう!