就活と「留年」
就活に臨む学生さんの中には、学校を「留年」してしまったという方も一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
「面接で突っ込まれるんじゃないか?」「書類すら通らないんじゃないか?」と不安になる方も多いと思います。
留年していると就職活動で不利になってしまうのか?というポイントは気になるところですよね。
実は留年は就活で不利になる可能性もありますが、その理由の伝え方やアピール次第でいくらでも挽回することは可能です。
就活の面接で留年の理由について聞かれたら、どう答えるのが正解なのでしょうか?
今回は、不利にならない理由の答え方やアピール方法について解説していきます。
留年は就活でマイナスなのか?
留年生というのは全体で見ると意外と多いもので、大学などのレベルにもよりますがおよそ1割~3割程度が留年を経験しています。
理由は様々ですが、企業側も1留程度であれば学生をふるい落とすことはあまりしません。
ただし、企業によって足切りのボーダーラインが決まっている場合が多く、「1留はOKでも2留以降はNG」といったラインを定めていることがあります。
こういった企業ではよほど偏差値の高い大学でない限り、書類の段階で弾かれてしまうでしょう。
特に留年した学生を嫌うと言われているのが金融業界です。
「お金を扱う」という性質上、問題を起こすことがなさそうな経歴をかなり重視する傾向にあるようです。
逆に、商社やIT、ベンチャー企業などでは変化を生み出せる人材が求められており、たとえ留年していても何か人と変わった経験をしている学生であればむしろプラス評価となる傾向があります。
自分の志望する業界はどのような傾向があり、どのように工夫すればそのマイナスを取り戻せるのかをしっかり考えていきましょう。
まずは留年の理由をまとめてみる
やむを得ない理由での留年の場合は、理由を隠す必要はありません。
最大限の努力をしていても、留年してしまう場合はあります。
例えば事故や病気、あるいは留学による出席日数の不足によるもの。
この場合はしっかりと説明ができれば留年自体は特に問題にならないでしょう。
ただし、留学によって単位が取得できなかった場合は、なぜそうなったのか、留学が一体自分に何をもたらしたのかなどを、一度細かくきちんと整理しておきましょう。
中には理由もなく、自分の不真面目さゆえに留年してしまったという人もいるでしょう。
どうやって言い訳しようか考えている方、その考えは捨てましょう。
言い訳せず、素直に自分の至らなさを伝え、反省の弁を述べることが最善の策といえます。
失敗を言い訳や嘘で繕っていても、「失敗から学ばない人」というマイナスイメージにしかなりません。
見栄を張らずに留年という事実を誠実に受け止め、その反省を次に活かしているということを面接官に理解してもらえるように伝えましょう。
面接での伝え方ポイント3つ
一見ネガティブな印象を与えがちな「留年」経験ですが、伝え方次第では好印象を与えることができます。
以下の3つのポイントを参考にし、自分の状況と照らし合わせて自分なりの回答を考えてみてください。
留年決定後の過ごし方の工夫次第では、留年をアピールポイントにすることもできます。
「留年してしまった反省からどんな行動に移したか」「留年して得た時間を活用してどんな経験をしたか」ということを伝えて、ポジティブな話と絡めて答えるのがいいでしょう。
留年という挫折経験をバネに行動した結果、得たものは何だったのかをきちんと伝えましょう。
留年する前の自分と比べて何か変化を見せることが重要です。
とにかく、「留年を経験しているからこそ今の自分があるんだ!」という前向きな姿勢で臨めば、良い結果が出るでしょう。
留年の理由が「何か他のことに打ち込んでいたから」という場合は、アピールポイントに変換することができます。
勉強や部活、趣味など、夢中になるものがあったことがあれば詳しくアピールしましょう。
具体的にあげた成果なども伝えられれば、説得力も増します。
まとめ
ただ留年してしまったことに負い目を感じたままでは 、前には進めません。
留年という不利をうまくアドバンテージに変え、留年したからこそできる体験を大切しましょう。
もしかすると、留年したからこそいい道が見つかる可能性だってあります。
留年したことでの反省点と、それからがんばったことをアピールできるよう、就活に対して前向きに行動しましょう。