皆さんは、「ガクチカ」という言葉を聞いたことがありますか?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略で、履歴書やエントリーシート、さらには面接でもよく聞かれる質問です。
ガクチカは業界や企業に関係なく聞かれる定番の質問なので、必ず用意しておきましょう。
就活でつまずきやすいのもこの項目。
実際に上手く文章がまとまらずに悩む学生は多いですが、面接官が何を見ているのかさえ掴むことが出来れば、自分のガクチカを構成するのはさほど難しくありません。
今回は、ガクチカを考える際のポイントと、アピールできる内容の例などを紹介します。
上手なガクチカを考えるには、まずはどんな題材ならアピールできるのかを知っておくことが大切です。
ガクチカで悩んでしまう理由の一つとして、そもそもアピールできる内容が何なのかを理解出来ていないということが挙げられます。
自分の学生時代の経験を振り返りながら、エピソードとしても伝えられそうな題材を見つけていきましょう。
アピール内容については就活にふさわしい内容であれば何でもOKです。
一般的にはゼミ、部活動、サークル、アルバイト、ボランティア活動や海外留学などもアピールの題材として挙がりやすい項目となっています。
ガクチカはどのような取り組みでも比較的アピールしやすいため、視野を広げれば題材はすぐに見つかります。
学生時代に力を入れたことといっても、すぐ思いつかないし…
すごい記録や結果を残したことがないし…
ボランティアとか国際交流とか、やってこなかったし…。
なんて、嘆く必要はありません。
もちろん経験自体のレベルが高いに越したことはありませんが、ガクチカは誰もが驚くような珍しいことを経験したかどうかが重要なのではなく、その経験から何を得てどのように成長したのかが重要視されます。
そのため、ささいな経験でも自分が大きく成長できたことであれば大丈夫です。
ガクチカを作る際は、次の5段階構成で作りましょう。
一般的で、読み手側も理解しやすい文章が出来上がります。
最後まで読まない(聞かない)と分からないような内容は回りくどく、相手にも不親切です。
「私が学生時代に力を入れたことは◯◯です」と、はっきり結論から先に明かすようにしましょう。
評価されるガクチカを作るためには、徹底的に深掘りすることが大切です。
様々な視点からエピソードを深掘ることで、説得力のあるエピソードとして話すことができるでしょう。
面接官も強みが活かされた具体的なエピソードを知りたいと強く思っていますので、明確に答えられるようにしましょう。
また、企業が求めている人物像に自分が当てはまることをアピールできるエピソードを選ぶことも重要です。
ピッタリあてはまるエピソードがなかったとしても、嘘のエピソードは避けましょう。
できるだけ企業が求めている人物像のイメージに近いエピソードを選んでみてください。
ガクチカを構成する時、一番重視されるのは結果ではなく「過程」だということを頭にいれてください。
採用担当者はエピソード自体の内容ではなく、結果を出すために就活生がどんな工夫をしてきたのか、いかにして成果を生み出したのかという 過程(プロセス)を重視します。
エピソードを伝える際は、自分なりに工夫した行動は何か、なぜその行動で問題解決できると思ったのか、などを特に深掘りしてみると良いでしょう。
大学時代、スーパーでのアルバイトに力を注ぎました。初めは商品の値引きのタイミングや商品陳列のレイアウトなどが分からず戸惑いましたが、 自分から先輩社員に質問したり、積極的にメモを取るなどすることで、日々改善点を見つけて実行しすぐに順応していくことができました。その結果、今では商品管理など責任感ある仕事も一人で任せられるようになりました。この経験を通じて、1日の中で1つでも多く学ぶことができればその経験は積み重なって自分の今後の糧に必ずなってくることを学びました。貴社に入社してもこの向上心を忘れず、日々努力を積み重ね、貢献したいと考えております。
私が学生時代に力を注いだのは部活動です。在籍していたサッカー部には約100名もの部員がいたことから、部員一人一人の意見が上まで届かないことも多々ありました。そこで私はその問題に注目し、 部員全員が楽しめる環境づくりを実行しました。例えば、普段意見が言いづらいであろう後輩の意見を積極的に聞きに行き反映させることを努力しました。これを続けた結果、部員全員が学年関係なく意見を言い合える環境ができました。この経験で、組織において周囲の状況を把握し行動する「サポート力」「気配り」の能力 が身に付いたと自負しております。 この力を活かし、貴社でも活躍したいと考えております。
ガクチカで大切なのは経験の内容そのものではなく、どのように対応したのかという自身の「強み」や、ビジネスでの適正・将来性を示すことです。
学生時代に取り組んできたことや今取り組んでいることをしっかりと分析して、採用担当者の目に留まるガクチカを完成させていきましょう!