就職活動の初期には、多くの人が企業説明会に参加することになるでしょう。
企業説明会で好印象を与えるためには、しっかりとしたマナーや事前準備を整えておくことが大切です。
事前に何の準備もせずに、ただ参加し、ただ説明を受けて帰るだけではライバルに遅れをとってしまうかもしれません。
大勢の参加者の中で自分をアピールするには、具体的にどういったポイントに気をつけたら良いのでしょうか?
今回は、 説明会参加時のマナーや、具体的な質問の仕方について解説します。
開始時間ギリギリではなく、余裕を持って会場に入ります。
コート・マフラーなどを着用している場合は、会場の建物に入る前に脱いでおくのが正しいマナーです。
受付に着いたら、自分の大学名と氏名をはっきりと伝えましょう。
ただの受付でも、企業の社員がどこで見ているか分かりません。
受付の時から気を抜かず、ハキハキと聞き取りやすい声で話すようにしましょう。
予約票や履歴書などの提出書類がある場合は、挨拶のあとスムーズに渡せるように準備しておくことも大切です。
自由に席を選べる場合でも、できるだけ前の席に座ること。
話により集中でき、企業担当者に積極性が伝わります。
また、前方の席を空けたままにしておくのは登壇する方に失礼となりますので、席は必ず前から座るようにしましょう。
待っている間も姿勢には注意し、静かに待つことを心がけましょう。
足を組んだり、手を組んだり…だらしがなく落ち着きのない態度では、選考に悪影響を与えてしまいかねません。
資料が配布されている場合は、 事前に資料に目を通しておくことも重要なポイントになります。
説明会が始まったら、背筋を伸ばして熱心に耳を傾け、素早くメモを取ります。
企業への質問の際に使うことになるかもしれない内容は念入りに聞き、疑問に思った点なども書き留めておきましょう。
説明を聞いている態度も、その企業への就職意欲と判断されます。
熱心さを欠いたような聞き方をしてはいけません。
説明会では質問をする時間が設けられており、積極的に質問をすることでより企業について有益な情報を得ることができます。
しかし、正しい質問の仕方ができていないとマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
質問をして企業研究に役立てられる情報を得るためにも、質問に関するマナーは必ず正しく理解しておきましょう。
まず大学名と氏名を名乗り、そこから本題に移りましょう。
採用担当者は説明会で発言した学生のことは意外と覚えていますので、必ず名乗ってから質問をすることが大切です。
大学名と氏名を名乗ることで企業の人に覚えてもらえる可能性もあり、その後の選考でプラスにつながる場合もあります。
会社説明会は挙手制で質問タイムが設けられていることが多いですが、質問は基本的に1人1~2回がマナーです。
1人で繰り返し質問しても、悪い印象だけが積み重なり、選考に対して悪影響を与えかねません。
意外と知られていないマナーのため、気を付けておきましょう。
企業のホームページを見ればわかるような質問をしてしまうと、「説明会に参加する準備を怠ってきた」と判断されてしまう恐れがあります。
特に、事業内容や取り扱っている商品・サービスなどを聞いてしまうのはご法度です。
下調べが不十分である印象を与えてしまいますし、貴重な時間を割いてまで聞くことではありません。
ある程度のことは事前に調べておき、下調べと説明会を踏まえても分からなかったことことのみ聞くようにしましょう。
「私は大学で○○をしてきたのですが・・・」「○○大学からの採用実績はありますか?」など、自分にしか関係のない質問は避けた方が良いでしょう。
また質問の場で自己紹介や自己アピールをしてしまうのはマナー違反です。
あくまで質問タイムは質問をするための時間ですので、過剰なアピールは悪印象です。
他の参加者全員の役に立つような質問を心がけましょう。
給与・待遇・ノルマ・残業・有給・離職率・・・など、企業が回答しづらい内容は特に悪印象を与えてしまいます。
労働環境に関心を持つことは悪いことではありませんが、説明会という場でそこから入るのは、相手の立場から見ると気持ちの良いものではありません。
ただし、「離職率が低い」ことを企業が強みとしてアピールしている場合などは、むしろ「伝えたい情報」と考えられるので質問するとよいでしょう。
就活の説明会で好印象を残す質問をするためには、調べればわかる企業情報は事前に研究しておきましょう。
そのうえで、事前に聞きたいことを複数まとめておくことをおすすめします。
自分が働くことを想定して考えた適切な質問をすれば、好印象を与えられるでしょう。
企業説明会は、興味のある会社の社員とお会いできる貴重な機会です。
企業説明会に参加する際は、マナーを守って自分をアピールしてみてください。